柳川山門歯科医師会で講演しました──「使い方の前に仕組みを」

2026年10月23日、柳川山門歯科医師会にお招きいただき、「使い方の前に仕組みを ― 5年後も通用するAIの理解」と題して講演しました。当日は17名の方にご参加いただきました。お足元の悪いなか、ありがとうございました。

講演のようす(2026年10月23日)。計算の層を何段も重ねた「ディープニューラルネットワーク」の説明をしているところ。
講演の内容
AIの便利な使い方は、話しているそばから古くなります。そこで今回は、使い方の手前にある「仕組み」の説明に時間を使いました。仕組みが分かっていれば、新しいAIが出ても、使い方は自分で考えられるからです。
| 話したこと | |
|---|---|
| 1. AIの種類と「学習」 | AIはアプリではなく、入力を受け取って予測を返す「関数」であること。機械学習・ディープラーニング・LLMの関係 |
| 2. LLMの仕組み | 次の単語を予測する仕組みと、それを大きく変えたTransformer(自己注意機構・残差接続) |
| 3. ここ2年の進歩 | 答える前に考える時間、強化学習、作業の進め方を鍛える学習、構造の工夫。変わったのは「賢さ」ではなく「賢さの伸ばし方」で、ハルシネーションは減ったとは限らないこと |
| 4. MCPとAPI | AIが道具を使って、読むだけでなく動くようになったこと。支援先の賃貸マンション運営会社で動いている仕組みを例に、AIを検索窓ではなく仕事仲間として使う考え方 |
| 5. AI驚き屋とメディア | 大げさな情報に振り回されないために、システムや営業の話を「何を入れて、どう処理して、何が出てくるのか。間違えたとき誰が気づくのか」で見ること |
| 6. 始め方 | バイブコーディングの注意点と、まずは有料版を1か月だけ試してみること |
質疑応答
事前にいただいていた5つの質問にお答えしたあと、会場からも質問をいただきました。
- 事前の質問:IPv4・IPv6・IPsecの違い/情報流出に対して利用者ができる予防策/AIごとの得意・不得意/AIが人類を滅ぼす可能性/日本はAIで立ち遅れたのか
- 会場からの質問:Sakana AIの「Fugu」について/次々に新しいAIが出るなかで、今どう選べばいいか/具体的な活用法/最近話題のデータセンターとはそもそも何か、危険性はあるのか
感謝状をいただきました
講演のあと、柳川山門歯科医師会より感謝状をいただきました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
講演で触れた話を、記事でも
講演で触れた話のいくつかは、記事でくわしく書いています。
| 講演で触れた話 | 記事 |
|---|---|
| AI驚き屋 | AI驚き屋に注意──技術は指数関数でいい。現場は違う |
| 営業・業者の見極め | AIで作った画面に、手書き時代の人月を払っていませんか |
| 患者さんの情報とAI | なぜ「会社のAI」でなければいけないのか |
| 情報流出 | 「社内用だから大丈夫」が、いちばん危ない |
| 現場が入力する台帳 | 台帳は、現場が入力しなければ死ぬ |
| 修正の記録を残してAIに読ませる | プロンプトは1回で終わる。ループは回り続ける |
| バイブコーディングの注意点 | 「動けばいい」で作ったものは、半年後に誰が直すのか |
| AIの選び方 | 「どのAIがいいですか」は、3番目の質問です/「ChatGPTの方が分かりやすくない?」と言われて、まず聞き返したこと |
| 月3万円の話 | 生ハムの原木を買ってはいけない──AIツールに毎月3万円払う前に |
| 見出しや表をつけて出させる | AIの回答、最後まで読んでいますか? |
| Sakana AI「Fugu」 | Sakana「Fugu」とは?複数のAIを束ねて1つに使う、日本発のオーケストレーション |
Acetyl:Techでは、各種団体・勉強会での講演を承っています。 AIの仕組みの話から、業務の整理と自動化の具体例まで、聞いてくださる方に合わせて組み立てます。ご依頼・ご相談は「お問い合わせ」からどうぞ。
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